抜け毛の原因と対策

男性の抜け毛の原因は何?薄毛対策に取り組む前の大切な知識

男性の抜け毛の原因は薄毛対策の第一歩
男性にとって抜け毛や薄毛が気になりだしたら、大きな不安を感じて生活を送る事が多いです。

抜け毛予防や薄毛対策をすでに行っていたとしても、全く改善できずにいるなら、さらに将来的な恐怖を募らせてる人もいる事でしょう。

どうして抜け毛が多いのか?
何故、抜け毛が止まらないのか?

その原因や理由を知ろうとせず、ただ闇雲に高価な育毛剤をふりかけても、評判の良いサプリメントを飲み続けても効果は表れません。

自身の抜け毛の原因を明確にする事が薄毛対策を成功に導く基本になるので、男性の抜け毛の原因には何があるのか探っていきましょう。

<男性の抜け毛の原因は何?どうして髪の毛が抜けるの?>

男性の抜け毛はなぜ起こるのか、その主な原因について取り上げて解説していきます。

1.男性ホルモンと脱毛因子

男の抜け毛には男性ホルモンの一つである「テストステロン」が変化した強力な「ジヒドロテストステロン(DHT)」と脱毛因子の「TGF-β」の2つが関わっています。

テストステロンをDHTに変化させるために働きかけるのがⅡ型5αリダクターゼという酵素で、これも男性の抜け毛に関わっています。

DHTやTGF-βによる抜け毛を男性型脱毛症(AGA)といいます。

TGF-βはDHTが男性ホルモン受容体と結びつくことで増加し、髪の成長を止めるように指示を出して抜け毛を増加させるのです。

2.食生活の乱れ

暴飲暴食や偏った食事摂取をしていると、髪に必要な栄養を摂取できなくなってしまいます。

栄養を補給できないと髪は成長できないため、抜け毛につながります。

食べ物や飲み物に気を遣うのはもちろん、タバコやお酒の量を減らす、辞めるなどの姿勢も必要です。

3.ストレス

仕事や人間関係、家庭環境と男性はストレスを溜めてしまう機会が多いです。

ストレスが過多になると全身が緊張してしまい、身体中の血管が収縮します。

血管が収縮すると血流が悪くなるので頭皮の血流も悪くなり、髪の毛に必要な栄養を運搬できなくなるので抜け毛が増えます。

4.睡眠不足

髪の成長には睡眠が欠かせません。眠り始めて約3時間後に成長ホルモンの分泌が多くなり、髪の成長を手助けしています。

睡眠不足が続くと成長ホルモンが十分に分泌されなくなるため、髪の成長が妨げられてしまうのです。

5.遺伝性の抜け毛

家族や近親者の中にハゲや薄毛の人がいる場合、遺伝性による抜け毛が考えられます。
遺伝性の抜け毛には2種類あります。

○男性ホルモン受容体の性質が遺伝

DHTは男性ホルモン受容体と結びつき、脱毛因子であるTGF-βを増加させます。

DHTが男性ホルモン受容体と結びつきやすい性質が遺伝すると抜け毛を引き起こすのです。

この性質は性染色体のX染色体に備わっています。

性染色体の組み合わせがXXであれば女性、XYであれば男性となります。

男性は母親からX染色体を引き継ぐため、X染色体に男性ホルモン受容体が結びつきやすい性質があると抜け毛が発生するのです。

母親が持つ薄毛を引き起こす性質のX染色体は、母親の父親から引き継いでいるので隔世遺伝となります。

○Ⅱ型5αリダクターゼの活性の高さが遺伝

Ⅱ型5αリダクターゼの活性が高いとテストステロンがDHTに変換されやすくなります。

DHTが増加すれば男性ホルモン受容体と結びつき、TGF-βが増えるので抜け毛が増えるのです。

Ⅱ型5αリダクターゼの活性の高さは母親と父親のどちらか、あるいは両方が持っているため子どもに遺伝すると抜け毛を引き起こします。

6.AGA(若年性脱毛症)

AGAは先に述べたように男性ホルモンと脱毛因子が関わっています。AGAのメカニズムについて詳しく解説していきます。

男性はテストステロン(男性ホルモン)が身体で多く分泌されていて、以下の作用が身体で起こっています。

○筋肉や骨を強くする
○性欲を高める
○血液をつくる
○体毛を濃くする
○心臓病や糖尿病を防ぐ
○判断力を高める

テストステロンは男性だけではなく女性の身体でも分泌されているので、人間が生きるために不可欠なホルモンなのです。

しかしながら、テストステロンは男性の抜け毛を引き起こす要因です。

テストステロンはホルモンなので血液によって身体の様々な場所へ運搬されます。

前頭部や頭頂部に運ばれたテストステロンは、Ⅱ型5αリダクターゼ(酵素)と結びつきます。

Ⅱ型5αリダクターゼと結びついたテストステロンはジヒドロテストステロン(DHT)に変化するのです。

DHTに変化した後は毛乳頭(髪の根元部分)にある男性ホルモン受容体と結びつき、脱毛因子のTGF-βがつくり出されます。

TGF-βはサイトカインの一種で、男性の薄毛を引き起こす直接的な原因です。

TGF-βがつくられると髪の成長を止めるように指示が出るので、成長途中の髪は成長できなくなります。

成長が止まった髪はやがて抜け毛になるので、TGF-βが増えると抜け毛が増えるメカニズムとなっています。

<薄毛やハゲになる抜け毛と健康な抜け毛の違い>

薄毛やハゲになる抜け毛と健康な抜け毛の違いは、髪の毛の「ヘアサイクル」が関わっています。

健康なヘアサイクルは成長期、退行期、休止期、脱毛を繰り返していて、成長期から脱毛に至るまで5年かかります。

髪の根元の毛母細胞が活発に細胞分裂して髪が成長する成長期は約5年、髪の成長が緩やかになる退行期は約3週間、髪の成長が止まる休止期は約3か月です。

休止期を経て髪は自然に抜けていき、抜けた毛根から新しい髪が生えてくるのです。

自然に抜ける髪は1日約100本で、シャンプーやブラッシングで黒々とした髪が抜けるのがまさに自然に脱毛した髪です。

薄毛やハゲになる抜け毛は正常なヘアサイクルと比べて、成長期が著しく短い特徴があります。

薄毛やハゲを引き起こす抜け毛の成長期はTGF-βの働きで数か月から1年しかありません。

そのため髪の毛が十分に成長できないまま、休止期へ移行して脱毛します。

細くて短い髪の毛の抜け毛が増えると、薄毛やハゲへ進行する可能性が高くなります。

<年代別に見る主な抜け毛の原因>

男性の抜け毛といっても年代によって原因が異なります。年代別にみられる主な男性の抜け毛の原因を解説していきます。

・10~20代の抜け毛の原因

10~20代の抜け毛はストレスや皮脂分泌過多が原因です。思春期は学業や友人関係で大きなストレスを抱えることがあります。

ストレスを溜めすぎるとホルモンバランスが崩れたり血流が悪くなります。

すると髪に必要な栄養を補給できず、抜け毛が増えてしまうのです。

10代~20代は代謝が活発なので頭皮の皮脂分泌が多くなります。

加えてストレスでホルモンバランスが崩れると頭皮の皮脂分泌が過多になってしまうことがあるのです。

皮脂分泌過多が原因で発症するのが脂漏性脱毛症です。

頭皮に存在している常在菌が皮脂をエサにして繁殖し、頭皮が炎症を引き起こすことによって脱毛が進行します。

・30代の抜け毛の原因

30代の主な抜け毛の原因は男性型脱毛症(AGA)です。AGAはTGF-βが髪の成長期を止めて脱毛を引き起こします。

食生活の乱れやストレス、睡眠不足の生活習慣が原因で抜け毛が増える場合もありますが、30代の抜け毛はAGAと診断されることがほとんどです。

若くして薄毛になることから、30代の抜け毛は若年性脱毛症とも呼ばれています。

・40代~50代の抜け毛の原因

40代~50代の主な抜け毛の原因はAGAやストレスです。

AGAの年代別発症率は40代~50代にかけて急激に増加します。

また40代~50代は仕事で管理職になったり重要な仕事を任せられるようになったりするため、仕事のストレスを溜めやすい傾向があります。

AGAが発症しやすい年代に加えてストレスも大きくなることから、抜け毛に悩む方が少なくありません。

・60代以降の抜け毛の原因

60代以降の抜け毛はAGAと老人性脱毛症の両方が発症しています。

老人性脱毛症は老化によってヘアサイクルが乱れるため発症し、髪の毛だけではなく身体の毛が薄くなる脱毛症でもあります。

個人差はありますが60代以降の抜け毛は進行が早いです。

<男性と女性の抜け毛の原因の違い>

男性の抜け毛の原因はDHTをつくり出すⅡ型5αリダクターゼと、髪の成長を止める指示を出すTGF-βが原因です。

しかしながら女性の抜け毛の原因はⅡ型5αリダクターゼやTGF-βが原因ではありません。

女性の脱毛は女性ホルモンのエストロゲンが関わっています。

エストロゲンは髪の成長を手助けして、髪のハリやコシを引き出す働きがあります。

更年期に入ったり、ストレス過多や出産によって女性のホルモンバランスは崩れやすくなりエストロゲンが減少します。

髪の成長を支えるホルモンの分泌量が減ってしまうため、抜け毛が増えてしまうのです。

女性特有のホルモンバランスの乱れによって発症するのが、びまん性脱毛症です。

びまん性脱毛症は髪全体が薄くなっていくのが特徴で、男性の抜け毛のように生え際や頭頂部の一部分だけが抜け落ちることはありません。

<まとめ>

今回は男性の抜け毛の原因について徹底的に探ってみました。

男性の抜け毛はホルモンや脱毛因子、生活習慣が原因で年代によって発症の原因が異なりやすく、遺伝が原因の場合もあります。

「これが原因かもしれない!」

あなたの抜け毛の原因がわかったら、その原因に合わせた薄毛対策をしましょう。

薄毛対策は症状が進行する前に行い、継続する事が大切です。

早めの薄毛対策で育毛を促進して、自分の髪をいつまでも元気に保ちましょう!